YouTubeや検索エンジン等、AIが司る未来と可能性とは

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OpenAIという会社によって生み出された、ChatGPTが世間を騒がせ始めたのが、2022年年末。それから半年近く経った今でも、AIを活用したさまざまなサービスが次々と生まれ、話題をさらっています。しかし利便性がある一方で、AIテクノロジーが抱える危険性について指摘する人もいます。本記事では、AIの可能性、危険性と未来について詳しく解説していきます。

AIの危険性:ディープフェイクとは?

AIは便利な一方で、急激な機能の向上からその危険性についても指摘されています。Express VPNの調査によると、2019年時点で、オンラインで検出されたディープフェイクは15,000件未満でしたが、2023年現在ではその数は数百万点、年率900%の勢いで増えていると言います。

ディープフェイクは、一般的には、本物と見分けがつかないほど精度が高い「偽画像」や「偽動画」のことを指します。ディープフェイクは、それを信じる人を生み出すことで、大きな悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、選挙を操作し、人々の制度への信頼を失わせることで、公共と国家の安全を脅かす可能性もあります。また、リベンジポルノの作成など、他の非倫理的行為を助長する可能性もあります。真実を歪めることによって、ジャーナリズムや民主制を損なうこともできますし、個人の評判や、キャリアなど、今後の人生に深刻な影響を与えることもできてしまいます。このことから、革新的なテクノロジーによる利便性は、危険性と表裏一体だということがわかります。

AIの利便性:AIには何ができるか?

ChatGPTは、AIがまるで人間のようにチャットで会話をし、疑問を解決したり、記事を書いたり、さまざまなコンテンツを要約したり出来ることで、話題になりました。他にもNovel AI Diffusion、Stable Diffusion、nijijourneyなど「画像生成AI」と呼ばれるものがあり、2Dアニメーションや3DCG、まるで写真と見違えるようなものまで、簡単な指示で生成することができます。さらには、動画までも作成することができます。Runway社が提供する「Gen2」、Sayhan Leeが提供する「Cuebric」、Flawlessが提供する「TrueSync」などが有名です。特にGen2はテキストからフォトリアルな動画を生成できる生成AIで、その使い勝手からユーザーが急増、話題になっています。

このような機能性からすでにハリウッドでは映画にAI生成映像が使われたり、その他のAIの機能も、自動車の自動運転、雑草など集合体から余計なものを自動検出すること、医師の診断・治療を支援する医用画像解析、チャットボットによる顧客サービス、YouTube、NetflixやAmazonのようなストリーミングサービスにおいて、個人の好みに合わせたリコメンド機能などに活用されています。

AIの未来

AIの未来は、私たちの生活のさまざまな場面に大きな変化をもたらすと期待されています。AIは、機械学習、自然言語処理、顔認識などを教育に活用することで、私たちの学習方法を一変させるでしょう。今後10年間で、AIは外交政策の柱になると予想され、政府によるAIへの本格的な投資や、科学的発見へのAIの活用が期待されています。また、人間の脳ができることは何でもできる機械である人工一般知能(AGI)の開発も、一部の研究者の目標となっているのです。企業向けアプリでのAIの活用が進むと予想され、AIは私たちの生活や意思決定のあり方を変えていくでしょう。AIのリスク面も気にした上で、倫理的かつ責任を持って開発されることが求められていきます。

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